実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1133】

「川が生意気だって橋をかける。山が気に喰わんといって隧道(トンネル)を掘る。交通が面倒だといって鉄道を布(し)く。それで永久満足ができるものじゃない。・・・西洋の文明は積極的,進取的かも知れないが,つまり不満足で一生をくらす人の作った文明さ。日本の文明は自分以外の状態を変化させて満足を求めるのじゃない。西洋と大いに違う所は,根本的に周囲の境遇は動かすべからざるものという一大仮定の下に発達しているのだ。」(『漱石「こころ」の言葉』,矢島裕紀彦,文藝春秋

 

 

○人間の欲望には限りがありませんので,欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くのものを手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。常に不満を抱えたままに,死ぬ瞬間まで,より多くのもの(必要以上のものまで)を追い求めてあくせくし続けることになってしまいます。他方,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛け,欲張ることさえやめれば,たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても,自分が持っているものだけで満足することが可能になります。常に満ち足りた気持ちで心安らかに人生を送ることが可能になります。心豊かに幸せな人生を送りたいと本気で望むのであれば,私たちは,必要以上に欲張ることをやめ,より多くのものを手に入れることにではなく,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになることにこそ,関心を払い,力を注ぐべきなのではないでしょうか。(前書き)(4)(6)(7)(9)(15)(21)関連