「不平を言う癖を直して感謝の心を持つ習慣を身につけると,愛する人たちにより親切になり,辛抱強く接することができる」(『感謝の習慣』,スコット・アラン,弓場隆訳,ディスカヴァー・トゥエンティワン)
○たとえどのような順境(恵まれた境遇)にあったとしても,不満を数え上げようと思えば,いくらでも数え上げることができます。しかし,不満を数え上げることが習慣化すれば,自分の人生に満足できず,不幸な人生を送らざるを得なくなってしまいますし,不幸な人生を送っている人間は,他者の幸せを願ったり,喜んだり,生きる喜びや幸せを他者と分かち合ったりすることもできません(他者の幸福を妬み,他者の不幸を喜ぶだけの人間になってしまいます。)。逆に,たとえどのような逆境にあったとしても,感謝すべきことを数え上げようと思えば,いくらでも数え上げることができます。そして,感謝すべきことを数え上げることが習慣化すれば,自分の人生に満足し,幸せな人生を送ることが自然にできるようになりますし,幸せな人生を送っている人間は,他者の幸せを願ったり,喜んだり,生きる喜びや幸せを他者と分かち合うこともできます(他者の不幸を悲しみ,不幸な他者が幸せになるための手助けさえ行えます。)。生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるようになるためにも,他者との間に友好的かつ協調的な関係を築けるようになるためにも,不満を数え上げる習慣ではなく,感謝すべきことを数え上げる習慣をこそ,身に付けたいものです。(2)(3)(4)(6)(10)(16)関連