「自分のやりたいことをやって少なくても入ってきた額の中で生きるという生き方」（『運転者』，喜多川泰，ディスカヴァー・トゥエンティワン）
○他者と競い合って社会的（世俗的）な成功を収め，他者より多くの物やお金を手に入れたからといって，実り多い幸せな人生が約束されるわけではありません。むしろ，社会的な成功に執着すればするほど，自分が本当にやりたいと思える好きなことを見つけ損なってしまったり，自分が本当に信じることのできる自分なりの目標や理想を人生に見いだし損なってしまったりするたりする危険性や，不平不満，妬むそねみ，恨みつらみ，失意失望，自暴自棄といった心理状態に自分を追い込んでしまう危険性は高まり，実り多い幸せな人生を送ることは難しくなってしまいます。真に人間らしく実り多い（自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な），生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送りたいと本気で望むのであれば，私たちは，他者と競い合って他者より多くの物やお金を手に入れることにではなく，自分が本当にやりたいと思える好きなことに打ち込んだり，自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けたりすることにこそ，気持ちを集中し，力を注ぐべきなのではないでしょうか。たとえ必要最小限の物やお金しか手に入れられなかったとしても，そのような生き方ができるなら，私たちは自分の人生に大きな悔いを残すこともなく，自分の人生により大きな満足を得られるのではないでしょうか。（１）（４）（６）（10）（11）（13）（14）（20）関連
