実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1118】

「変えられぬものは耐えるべきだ。(プビリリウス・シルス)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

 

○私たちは,人生に行き詰まると,それをすぐに境遇や運命のせいにしがちですが,恵まれない境遇や不運をいくら呪ったところで,いくら嘆き悲しんだところで,人生の行き詰まりを打開することはできません。なぜなら,境遇や運命を自分の思い通りに変えることなど絶対にできませんし,そもそも,人生に行き詰まりの原因や責任が,境遇や運命にあるとは限らないからです。恵まれない境遇や不運を呪ったり,嘆き悲しんだりすることは,時間やエネルギーの無駄遣いであるだけでなく,そのようなことに時間やエネルギーを使えば使うほど,心の目は曇り,心の平安は乱され,不平不満,妬みそねみ,恨みつらみ,失意失望,自暴自棄といった不幸な心理状態に自分を追い込んでしまう危険性は高まります。人生の行き詰まりを本気で打開したいと望むのであれば,そして,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送りたいと本気で望むのであれば,私たちは,人生の行き詰まりの原因や責任は自分にある(自分にもある)と考え,境遇や運命を変えることによってではなく(恵まれない境遇や不運には何とか耐えつつ),自分(自分の心の持ち方や考え方や生き方など)を変えることによってこそ,人生の行き詰まりを打開しようとすべきなのではないでしょうか。自分を変えることなら自分の意志や努力次第で十分に可能ですし,恵まれない境遇や不運を呪ったり,嘆き悲しんだりするだけの生き方より,自分の人生を自分の意志や努力によって主体的に切り開いていこうとする生き方の方が,よほど意味のある建設的な生き方であると思うからです。(前書き)(7)(9)(15)関連