「日常生活の中で,私たちは意識することなく自然に呼吸をしています。その回数は,1日に2万回以上,一生のあいだでは6億~7億回も呼吸を行います。」(『呼吸の科学』,石田浩司,講談社)
○生きているということは,よくよく考えてみれば一つの奇跡です。心から感謝すべき有り難いことです。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝できるようになりたいものです。自分の命を守り,自分が生きることを可能にしてくれている大自然(人体も含め。)の神秘的とさえ言える精妙な仕組みや働きの有り難さや,自分の人生を成り立たせてくれている数知れぬ他者の直接的又は間接的な支えや助けの有り難さなどに心から感謝できるようになり,その感謝する気持ちを忘れさえしなければ,私たちは,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるのではないでしょうか。そして,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになり,「生きてるだけで丸儲(まるもう)け」(さんま)と心の底から思えるようになるなら,私たちは,たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような不運に見舞われようとも,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるのではないでしょうか。(1)(4)(6)(14)(21)関連