「絶望は心の自殺だ。（ジャン・パウル）」（『世界ことわざ名言辞典』，モーリス・マルー編，田辺貞之助監修，島津智編訳，講談社）
○希望を見失えば，私たちは生きていることができません。せっかくこの世の中に生まれてこれたのですから（せっかくこの世の中で生きるチャンスを得ることができたのですから），どのような境遇にあっても決して絶望することなく，自分の人生を全（まっと）うしたいものです。そして，できることなら，全うするだけではなく，人生を大いに楽しみ，味わい尽くしたいものです。そのためにも，私たちは，世の中の否定的な側面ばかりに目を向けるのではなく，世の中の肯定的な側面にも意識的かつ積極的に目を向けることを心がけ，そのような習慣をしっかり身に付ける必要があるのではないでしょうか。人生は本来ままならないものであり，人生に困難や苦労は付き物ですが，肥大化した欲望（必要以上に欲張る気持ち）や迷信（他者と競い合って財産や地位や権力や名声などを手に入れなければ幸せになれないなどといったデマに基づく間違った思い込み）や偏見（拝金主義などの偏った物の見方や考え方）などによって心の目を曇らせさえしなければ，困難や苦労を補って余りあるほどの生きる喜びや幸せを人生に見いだすことも，きっと可能なはずです。（前書き）（１）（５）（９）関連
