○雑事にかまけて時間やエネルギーを無駄遣いしないようにするためにも,人生は短く,命は儚(はかな)いということを,しっかり心に刻む必要があるのではないでしょうか。人生は短く,しかも一度きりなのですから,自分が本当にやるべきことにこそ限りある時間やエネルギーを使い,是非とも人生に大きな悔いを残さないようにしたいものです。なお,人生の短さや命の儚さを嘆き悲しみ,あるいは,不安に感じておびえる人もいるかも知れませんが,死というものがなく,人生に終わりがなかったとしたら,生きる喜びや人生の輝きといったものもなくなってしまうのではないでしょうか。また,そもそも,本物の死を体験したことのある人間など一人もいないわけですから,死を否定的・悲劇的なものとして捉えること自体が間違っている可能性もないとは言い切れません。どちらにせよ,人間の致死率は100パーセントなのであり,死を回避することは誰にもできないのですから,人生の短さや命の儚さを嘆き悲しんだり,不安に感じておびえたりすることにではなく,人生を大切にして人生を大いに楽しむこと(真に人間らしく実り多い,生きる喜びに満ちた幸せな人生を送ること)にこそ限りある時間やエネルギーを使いたいものです。(2021年4月15日)(前書き)(2)(8)(9)関連