「人生はその人の考えの所産である。(マルクス・アウレリウス)」(『教養が滲み出る 極上の名言1300』,斎藤茂太監修,日本文芸社)
○自分は幸せである(自分の人生は幸せな人生である)と考えるなら,その人は幸せなのであり,自分は不幸であると考えるなら,その人は不幸なのだと思います。同じような人生を送りながらも,自分は幸せであると考える人もいれば,自分は不幸であると考える人もいるように,人間の幸不幸は要するに,本人の考え方次第(心の持ち方次第)なのではないでしょうか。もちろん,生まれ育った境遇や,現在身を置いている境遇の影響は決して小さくはありませんが,幸不幸を最終的に決めるのは本人の考え方なのであり,どのような考え方で生きるかを選択するのは,本人次第なのではないでしょうか(境遇で幸不幸が決まってしまうというのなら,それこそ救いがないということになってしまいます。)。他者を恨んだり,不運を嘆き悲しんだりしている暇があるのなら,自分は幸せであると考えられるように,自分の考え方を改めることにこそ大切な時間やエネルギーを注ぐべきであると思います。人生の主人公は自分なのですから,人生の主導権(自分の人生を自分の努力によって切り開いていく権利や,自分の人生をどのような考え方で生きるかを選択する権利など)だけは決して手放すべきではないと思います。(2021年3月14日)(前書き)(7)(9)(15)関連