○私たちは,独り(孤立無援の状態)では生きていけません。他者の支えや助けがあればこそ生きていけるのです。この事実を正しく認識しさえすれば,他者を競争相手(敵)と見なして,意地悪く足を引っ張り合ったり,蹴落とし合ったりするように生き方ではなく,他者を協力相手(味方)と見なして,仲良く助け合ったり,幸せを分かち合ったりするような生き方こそが,人間として自然で真っ当な生き方であるということが分かるはずです。しかし,他者に対する関心や感謝の気持ちを失ってはいけませんし,他者に対する支援や協力は積極的に行うべきであるとは思いますが,他者からの評価ばかりを気にして自分を見失ってしまったり,自分の信念をねじ曲げてしまったりしたのでは,自分が生きていることの意味や,自分がこの世の中に生まれてきたことの意味がなくなってしまい,人生に大きな悔いを残すことになります。この世の中において自分の可能性を十分に花開かせ,思い残すことのない充実した人生を送るためにも,自分が信じる目標や理想に向かって自分の歩幅で一歩ずつ前進し続けることや,そのことを通じて多少なりとも他者や社会の役に立つこと(他者や社会に益をもたらすこと)をこそ心がけ,他者からの評価には余り振り回されないようにしたいものです。(2021年4月16日)(11)(14)(17)関連