○人間は,初心を忘れ,慢心することで,真摯に学び,努力する姿勢や,素直に反省する態度を失い,退歩し,堕落するだけの存在になってしまいます。何歳になっても自分を人間的に成長(成熟)・向上させ続け,そのことを通じて自分の可能性を十分に花開かせ(できることなら,他者や社会の役にも立ち),思い残すことのない充実した人生を送りたいと願うのであれば,何歳になっても初心を忘れることなく,謙虚さ(自分が無知であり,未熟であるとの自覚など)を保ち続けるように心がける必要があるのではないでしょうか。人間は自惚(うぬぼ)れやすい生き物であり,特に,若い人たちが劣等感に押し潰されずに自信を持って前向きに生きていくためには,多少の自惚れは不可欠であると思いますが,退歩し,堕落するだけの存在になってしまわないためにも,人間は自惚れやすい生き物であるという自覚だけは常に持っていたいものです。(2021年1月26日)(11)(12)関連