実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 335】

「人間がこの世の中に,いつまでも住みおおせることのできる習わしであったとすれば,どんなにか深い情趣もないことであろう。(徒然草)」(『日本の古典をよむ14 方丈記徒然草歎異抄』,神田秀夫・永積安明・安良岡康作校訂・訳,小学館

 

○何事にも肯定的な側面はあります。物事の否定的な側面ばかりに目を向ける人は,物事の肯定的な側面ばかりに目を向ける人と同じく,著しく公平性(公正性)を欠いていると言えるのではないでしょうか。例えば,人間は必ず死にますが(人間の致死率は100パーセントですが),死ぬことにさえ肯定的な側面はあると思います。死があるからこそ生きる喜びがあるのであり,生きる喜びがあるからこそ私たちは,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに感謝したり,生きていることやこの世の中に生まれてきたことに幸せを感じたりすることができるのではないでしょうか。もちろん,死自体についても,それが否定的なものとは限らないわけですから(誰も経験したことがなく,死が否定的なものであるか肯定的なものであるかは誰にも分からないわけですから),必要以上の恐れる必要はないと思います。生きている間は,思い残すことがないように人生を大いに楽しみながら真に人間らしく実り多い人生を送り,死が訪れた際には,この世の中に生まれてこれたことや,これまで生きてこれたことに対する感謝の気持ちを新たにしつつ静かに人生の幕を閉じればよいだけの話なのではないでしょうか。(2021年1月27日)(2)(5)(8)(9)(17)関連