「物事を正しく見ることができるのは心だけだ。もっとも重要なものは目には見えないんだ。(サン=テグジュペリ)」(『教養としての世界の名言365』,佐藤優,宝島社)
○私たちが幸せであるか否かは,私たちの心が,自分は幸せであると感じるか否かに掛かっています。財産や地位や権力や名声などを手に入れなくても,私たちの心が,自分は幸せであると感じるなら幸せなのですし,逆に,それらを手に入れても,私たちの心が,自分は幸せでないと感じるなら幸せではないのです。したがって,本気で幸せになりたいと願うのであれば,財産などを手に入れることに汲々(きゅうきゅう)とするのではなく,自分の心の持ち方を改めることによって幸せに対する感度を高め,普通の平凡な人生にさえ生きる喜びや幸せを無限に見いだせるようになることにこそ大切な時間やエネルギーを使うべきであると思います。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝できるようになり,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら,たとえどのような逆境にあろうとも,たとえどのような困難や苦労に見舞われようとも,幸せであり続けることは可能なのではないでしょうか。(2021年1月28日)(7)(9)関連