「とてもかくても,つとめだにすればできるものと心得るべし。(本居宣長)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
○自分の人生を自分の努力で主体的に切り開いていこうとする強い意志がある限り,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでもできると信じるべきです。できないと思えば,どんなに簡単なことでもできなくなってしまいます。諦めてしまえば,努力をしなくて済む分,楽になるかも知れませんが,それではこの世の中にせっかく生まれてきた甲斐(かい)がありません。私たちは過去の経験や遺伝や他者や環境の奴隷ではないのですから,どのような境遇にあろうとも,また,特別な才能などなくても,努力次第で自分の人生を実り多く幸せなものにすることはできると信じ,決して諦めることなく努力し続けることこそが重要なのではないでしょうか。「神は自ら助くる者を助く」とも言いますし,その覚悟さえ決まれば,「窮すれば通ず」,「案ずるより産むが易(やす)し」という具合に,道は自然に開かれていく場合が多いのではないでしょうか。(2020年11月2日)(前書き)(1)(9)(13)関連