人間が大きく変わるということは,文字どおり大変なことですが,できないと思えば,どんな簡単なこともできません。できないと思って諦めてしまえば,努力しないで済む分,楽にはなりますが,それでは何も変わりません。できない理由を並べたり,弱音を吐いたりすることなく,絶対にできると信じて「背水の陣」(不退転の決意)で臨めば,「窮すれば通ず」,「案ずるより産むが易(やす)し」という具合に,道は自然に開かれていくことが多いのではないでしょうか。どちらにせよ,自分を大きく変えるために,他者の支えや助けが必要な場合もあるかも知れませんが,「下駄(げた)を預ける」ように自分を誰かに預けることはできないのであり,自分(自分の物の見方や考え方や生き方など)を変えることができるのは,最終的には自分だけです。