実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

人生が行き詰まってしまった場合には,その原因や責任は自分にあると考え,自分を変えることによって行き詰まりを打開しようとするのが賢明である。

 人生が行き詰まってしまった場合に,それを他者や運命のせいにして恨み言や泣き言を言っているだけでは,いつまでたっても行き詰まりを打開することはできません。なぜなら,他者や運命を自分の思い通りにすることなど絶対にできないからです。

 確かに,人生の行き詰まりには,他者に原因や責任がある場合や不運な場合があるかも知れませんし,行き詰まりを打開すべく自ら努力するよりは,他者を恨んだり,不運を嘆き悲しんだりしている方が楽かも知れません(自分のプライドも傷つかないで済みます。)。しかし,人生はままならないものであるとは言え,人生の主人公はあくまでも自分なのですから,人生の主導権(自分の人生を自分の努力によって切り開いていく権利や,自分の人生をどのような心構えや心がけで生きていくのかを自分で選択する権利)だけは,決して手放すべきではないと思います。

 「天は自ら助くる者を助く」とも言います。人生の行き詰まりを本気で打開したいと願うのであれば,人生が行き詰まったことの原因や責任は自分にある(少なくとも,自分にもある)と考えを改め(プライドは一時的に大きく傷つくでしょうが,人生が行き詰まったことの原因や責任は自分にはないと考えている限り,その行き詰まりを自分の努力によって打開しようとはなかなか思えないものです。),自分(自分の考え方や生き方や心の持ち方など)を変えることによって,あるいは,自分がなすべきことに最善を尽くし,自分にできること一つ一つに全力で取り組むことによって人生の行き詰まりを打開しようとする方が,すなわち,他者任せ,運命任せにするのではなく,自分の人生を自分の努力によって切り開いていこうとする方が,よほど建設的であり,実現可能性の高い賢明な(現実的な)生き方と言えるのではないでしょうか。

 なお,私たちは世の中を構成している一部分なのであり,私たちと世の中は切っても切れない密接な関係にあるわけですから,構成員である私たち一人一人がより善い方向に変わっていくことによって,世の中がより善い方向に変わっていく可能性は十分にあると思います。見方を換えれば,世の中に問題があるのは,私たち一人一人が問題を抱えていることの表れとも言えます。