「お山の大将になったらダメ。山のてっぺんに登ってしまうと,それより上には行けないわけです。まだまだ上があると思っているほうが絶対いい。そうすれば,もっと上に行けます。(成瀬)」(『身体で考える。』,内田樹・成瀬雅春,マキノ出版)
◯自惚(うぬぼ)れて慢心すれば,謙虚に学び,努力する姿勢を失い,そこで成長(成熟)・向上はストップしてしまいます。人間が生きていくためには,特に若い人が自信を持って前向きに生きていくためには,多少の自惚れは必要なのかもしれませんが,成長・向上し続けることによって自分の可能性を十分に花開かせたいと願うのであれば,何歳になろうとも,自分が無知であり,未熟であることの自覚だけはけっして失わないようにする必要があるのではないでしょうか。(2020年4月6日)