「人生は悪意にみちたものかもしれないが,どんな人間のうちにも一片の善意はひそんでいるものだ。(亀井勝一郎)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
◯世の中には否定的な側面がある。しかし,肯定的な側面も確かにあるのである。どんな悪人の心の中にも,きっと善人になる可能性は秘められている。生きる喜びに満ちた幸せな人生を送りたいのであれば,どのような逆境に置かれようが,けっしてやけを起こすことなく,人間に対する信頼や人生に対する希望を見失うことなく,世の中の肯定的な側面にも広く目を向けようと努力し続けることが,すなわち,自分自身を大切にできるように,他者に対して心を開けるように,人生に対して明るい展望を持てるように努力し続けることが重要である。(2020年2月18日)