「不自由を常と思えば不足なく 心に望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。(徳川家康)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
◯人生はままならないものであり,人生に困難は付き物である。その事実を事実として受け止めることができるならば,私たちは不平不満ばかりを募らせることはないのではないだろうか。また,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに対する感謝の気持ちを思い出し,欲望の肥大化を自制できるならば,私たちはどのような境遇に置かれていても自足し,生きる喜びに満ちた幸せな人生を送ることが可能なのではないだろうか。(2020年2月8日)