実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【幸せに関する名言 285】

「私の上司は,できるかぎり迅速に電子メールに返信することを望んでいるが,私が食べているものをじっくり味わい,堪能する能力にはほとんど関心がない。その結果,私は食事中にさえメールをチェックし,それとともに,自分自身の感覚に注意を払う能力を失っていく。」(『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』,ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之訳,河出書房新社

 

◯幸せであるためには,今この瞬間に自分が体験していることにしっかり注意を払い,意識を集中し,心を込めて今を生き,今を楽しむ(いま自分の目の前にある幸せをじっくり味わう)ということが欠かせないが,そのようなことにあまり高い価値を置かない現代社会において幸せであり続けるためには,相当に強い意志と勇気が必要である。それにしても,私たち現代人は,幸せであることまで犠牲にして,いったい何を手に入れようとしているのだろうか。手に入れようとしているものは,そんなに値打ちのあるものなのだろうか。(2020年2月3日)