実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 264】

264「大人物と小人物の差異は,一度意を決すれば死ぬまでやりとげるという覚悟があるかないかにある。(シェリング)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)

 

○思い残すことのない充実した人生を送りたい(できることなら,そのことを通じて多少なりとも他者の役に立ちたい,社会に貢献したい,そして,いつか訪れる死を心安らかに迎えられるようになりたい)と願うなら,この世の中において自分の可能性を十分に花開かせるべく,何歳になっても自分を成長(成熟)・向上させ続ける必要があるのではないでしょうか。そして,そのためには,この世の中に自分なりの目標や理想を見いだし,どのような困難や苦労があろうとも,その目標や理想に近づくための努力を死ぬまで投げ出さないという覚悟が必要なのではないでしょうか。重要なことは,自分が信じる目標や理想に一歩でも近づくということであり,他者との勝負に勝つことや,世間から高い評価を得ることなどは本来どうでもいいことです。他者との勝負にこだわる余り自分がやるべきことを後回しにしてしまったり,世間の評判にこだわる余り自分が進むべき道を見失ってしまったりしたのでは,思い残すことのない充実した人生を送ることなど到底不可能です。自分が信じる目標や理想に向かって一歩一歩前進し続けることにこそ気持ちを集中し,大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(2020年11月9日)(11)(13)(14)関連

【実り多い幸せな人生に関する名言等 263】

「使わぬ宝は無いも同然。(アイソポス)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)

 

○真理は人類の共有財産であり,他者より先に気づいたからといって,その真理を独り占めすることはできません。しかし,共有財産とは言っても,真理を真理として気づくことができず,あるいは,気づいたとしても,体得し,実生活において生かすことができないなら,「宝の持ち腐れ」になってしまいます。ほとんどの真理はいつでも私たちの目の前に,名言や格言や諺(ことわざ)といった簡単明瞭な形で明示されています。簡単明瞭であるからといってそれらを軽視することなく,その重要性や深意をしっかりと汲(く)み取り,自分の人生をより善い,より人間らしいものにするために役立てられるようになりたいものです。(2020年11月8日)(前書き)(12)(後書き)関連

【実り多い幸せな人生に関する名言等 262】

「幸も不幸もいずれも主体的な選択の結果にすぎない。・・・幸せになると決めて,コントロールできない要因を受け入れて,コントロールできるものに努力を集中させることができるのだ。」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川西茂訳,キングベアー出版)

 

○人間の幸不幸は,結局は自分次第なのではないでしょうか。過去の経験や遺伝や他者や環境が私たちに与える影響は決して小さくありませんが,私たちはそれらの奴隷ではありません。私たちには自由意志があるのです。どのような境遇にあろうとも,自分は幸せであると感じるなら幸せなのですから,幸せであることを本当に願うのであれば,どのような境遇にあっても常に幸せを感じていられるように,強い意志を持って自分の心の持ち方を変え,育て上げていくこと(より具体的に言えば,幸せを感じ取る感度を研ぎ澄ますこと)にこそ力を注ぎ,努力を集中すべきなのではないでしょうか。そもそも,過去の経験や遺伝や他者や環境を自分の思い通りに変えることなど絶対にできないのですから(それらを自分の思い通りに変えようと努力することは,ただの骨折り損という以上に,そのことを通じて自分自身を不平不満・恨みつらみ・失意失望・自暴自棄といった心境に追い込み,幸せであることを難しくさせてしまう大きな要因になり得ます。),自分を変えることによって自分の人生を主体的に切り開いていくことをこそ心がけ,目指すべきであると思います。(2020年11月7日)(前書き)(1)(7)(9)(15)関連

【実り多い幸せな人生に関する名言等 261】

「本当にその状況を改善したいのであれば,コントロールできる唯一のもの---自分自身---に働きかけることである。」(『7つの習慣』,スティーブン・R・コヴィー,ジェームス・スキナー&川西茂訳,キングベアー出版)

 

○人生が行き詰まってしまったときに,それを他者や運命のせいにして,他者を恨んだり,他者を責め立てたり,運命を呪ったり,不運を嘆き悲しんだりしているだけでは,人生の行き詰まりを打開することはできません。他人や運命を自分の思い通りに変えることなど絶対にできないからです。人生の行き詰まりを本気で打開したいと願うなら,その原因や責任は自分にある(自分にもある)と考え直し,自分を変えることにこそ大切な時間やエネルギーを使うべきなのではないでしょうか。自分を変えることは自分の意志次第で十分に可能なことですし,人生を切り開いていくのは最終的には自分自身なのですから(なお,自分が変わることで,その影響を受けて他者が変わり,新しい運命が切り開かれていくということはよくあることです。)。人生の主人公はあくまでも自分です。私たちは他者や運命の奴隷ではないのですから,人生の主導権(自分の人生をどのように生きるかを選択する権利)だけは決して手放さないようにしたいものです。(2020年11月6日)(前書き)(7)(9)(15)関連

【実り多い幸せな人生に関する名言等 260】

「人間は,悪いことをおぼえたから悪いことをするんじゃない。いいやりかたを知らないから悪いことをしてしまう。」(『アドラー心理学 トーキングセミナー 性格はいつでも変えられる』,野田俊作,アニマ2001)

 

○人間は誰もが幸せになることを願っています。一見そうは見えない人でも,心の底では幸せになることを願っているのだと思います。この道を選べば必ず幸せになれると分かっているときに,あえてその道を選ばない人がいるでしょうか。道に迷って迷路に踏み込んでしまったり,自棄(やけ)を起こした末に道を踏み外してしまったりするのは,どの道を選べな幸せになれるのかが分からないからなのではないでしょうか。幸せな人をもっと増やしたい,迷路に踏み込んでしまったり,道を踏み外してしまったりする人をもっと減らしたい(そのことを通じて,世の中をより明るく暮らしやすいものしたい)と本気で願うのであれば,人間の幸せとは何なのか,私たちはどのようにすれば幸せになれるのかといったことを真剣に考え,模索・探究することにこそ最大限の関心を払い,最大限の力を注ぐべきなのではないでしょうか。(2020年11月5日)(2)(3)(10)関連

【実り多い幸せな人生に関する名言等 259】

「自殺未遂者の大多数(80%)はあとで「死ななくてよかった」といい,大部分(75%)がその理由として「心がまえが変った」とのべた調べがある。」(『生きがいについて 神谷美恵子コレクション』,みすず書房)」

 

○同じような境遇にありながら,常に満ち足りた気持ちで機嫌よく暮らしている人もいれば,常に不満を抱えながら不機嫌な様子で暮らしている人もいるように,人間が幸せであるか否かは,煎じ詰めれば物事の受け止め方次第,心の持ち方(心構えや心がけ)次第ということになるなのではないでしょうか。したがって,どのような逆境にあろうとも,心の持ち方次第で,すなわち,自分の意志や努力次第で幸せであることは可能なのですから,決して人生に絶望してしまってはいけないのだと思います。人生はままならないものですが,心の持ち方次第では,その人生に無限とも言える生きる喜びや幸せを見いだすことも可能です。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝し続ける習慣を身に付けることによって,人生を肯定し,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになりたいものです。(2020年11月4日)(前書き)(7)(9)関連

【実り多い幸せな人生に関する名言等 258】

「意志は,自ら願うにあらざれば決して滅びず。(ダンテ)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)

 

○自分は幸せであると感じているなら,その本人は,他者の目にどう映ろうとも確かに幸せなのですから,人間の幸不幸は本人の心の持ち方次第ということになります。さらに言えば,心の持ち方は本人の自由意志によって変えることが可能なわけですから,人間の幸不幸は本人の意志次第ということになります。私たちは,自分が不幸であること(自分は幸せであると感じられないこと)の原因や責任をすぐに他者に求めようとしてしまいがちですが,私たちの自由意思は,私たちが自分から手放さない限り,それを他者が奪い取ることなどできないのですから,私たちの幸不幸と他者は本質的には無関係なはずです。お門違い,見当違いに他者を恨んだり,他者を不寛容に責め立てたりすることにではなく,どのような境遇にあっても自分は幸せであると感じていられるように,強い意志を持って自分の心持ちを改め,育て上げることにこそ大切な時間やエネルギーを費やしたいものです。(2020年11月3日)(前書き)(1)(4)(7)(9)(15)関連