264「大人物と小人物の差異は,一度意を決すれば死ぬまでやりとげるという覚悟があるかないかにある。(シェリング)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
○思い残すことのない充実した人生を送りたい(できることなら,そのことを通じて多少なりとも他者の役に立ちたい,社会に貢献したい,そして,いつか訪れる死を心安らかに迎えられるようになりたい)と願うなら,この世の中において自分の可能性を十分に花開かせるべく,何歳になっても自分を成長(成熟)・向上させ続ける必要があるのではないでしょうか。そして,そのためには,この世の中に自分なりの目標や理想を見いだし,どのような困難や苦労があろうとも,その目標や理想に近づくための努力を死ぬまで投げ出さないという覚悟が必要なのではないでしょうか。重要なことは,自分が信じる目標や理想に一歩でも近づくということであり,他者との勝負に勝つことや,世間から高い評価を得ることなどは本来どうでもいいことです。他者との勝負にこだわる余り自分がやるべきことを後回しにしてしまったり,世間の評判にこだわる余り自分が進むべき道を見失ってしまったりしたのでは,思い残すことのない充実した人生を送ることなど到底不可能です。自分が信じる目標や理想に向かって一歩一歩前進し続けることにこそ気持ちを集中し,大切な時間やエネルギーを使いたいものです。(2020年11月9日)(11)(13)(14)関連