「人間は,悪いことをおぼえたから悪いことをするんじゃない。いいやりかたを知らないから悪いことをしてしまう。」(『アドラー心理学 トーキングセミナー 性格はいつでも変えられる』,野田俊作,アニマ2001)
○人間は誰もが幸せになることを願っています。一見そうは見えない人でも,心の底では幸せになることを願っているのだと思います。この道を選べば必ず幸せになれると分かっているときに,あえてその道を選ばない人がいるでしょうか。道に迷って迷路に踏み込んでしまったり,自棄(やけ)を起こした末に道を踏み外してしまったりするのは,どの道を選べな幸せになれるのかが分からないからなのではないでしょうか。幸せな人をもっと増やしたい,迷路に踏み込んでしまったり,道を踏み外してしまったりする人をもっと減らしたい(そのことを通じて,世の中をより明るく暮らしやすいものしたい)と本気で願うのであれば,人間の幸せとは何なのか,私たちはどのようにすれば幸せになれるのかといったことを真剣に考え,模索・探究することにこそ最大限の関心を払い,最大限の力を注ぐべきなのではないでしょうか。(2020年11月5日)(2)(3)(10)関連