「噂は,どうかすると真実よりももっともらしく聞こえ,どす黒く濁るものだ。」(『おそろし』,宮部みゆき,角川書店)
○日本人は他者からの評価を過度に気にしやすい国民と言われていますが,他者からの評価など,そのほとんどは噂(しかも,悪意のあるもっともらしい噂(うわさ))の域を出ず,また,ちょっとしたことですぐに手のひら返しに変わってしまうような無責任でいい加減なものです。そんなもののために右往左往したり,自分の信念を捻(ね)じ曲げてしまったりすることほど馬鹿らしいことはないのではないでしょうか。他者からの評価など余り気にせず,自分が本当にやりたいと思える好きなことに打ち込むことや,自分が本当に信じることのできる目標や理想に向かって自分が進むべき道を自分の歩幅で一歩ずつ前進し続けることや,自分の信念や自分が本当に納得することのできる(自分に恥じることのない)生き方を貫き通すことなどにこそ,気持ちを集中し,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。他者からの評価に一喜一憂する必要などまったくありません。他者からの評価に一喜一憂しないでいられるだけの図太さや鈍感さを,是非とも身に付けたいものです。(11)(13)(14)関連