実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(14)13 自分が信じる目標や理想に向かって前進し続けることなどにこそ,力を尽くしたい。

 「負けるが勝ち」,「負けて勝つ」,「逃げるが勝ち」,「三十六計逃げるに如(し)かず」,「損して得取れ」,「人は見かけによらぬもの」,「大賢は大愚に似たり」,「大智は愚なるが如(ごと)し」,「君子は和して同ぜず(小人は同じて和せず)」,「孔子も時に会わず」,「人の噂(うわさ)も七十五日」などとも言いますが,他者との勝負や他者からの評価など,余り気にしない方がいいのではないでしょうか。他者との勝負や他者からの評価を気にする余り,自分が本当にやりたいと思える好きなことを見付け損なってしまったり,諦めてしまったり,本当の自分(自分の本音)や自分が進むべき道(自分が信じる目標や理想)を見失ってしまったり,自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべき道を前進し続けることを後回し(先延ばし)にしてしまったりしたとしたら,たとえ他者が羨むような社会的成功を収めることができたとしても,自分が生きている意味や,自分がこの世の中に生まれてきた意味が分からなくなってしまうに違いありません。人生は,すなわち,私たちがこの世の中で生きることができるチャンスは,たった一度きりなのですから,たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,他者との勝負や他者からの評価などに気を散らすことなく,自分が本当にやりたいと思える好きなことを見付け,それに打ち込むことや,自分が信じる目標や理想に向かって自分が進むべ道を自分の歩幅で一歩ずつ前進し続けることや,自分の心(魂)の声や身体の声にも耳を傾けつつ自分の信念や自分が本当に納得することのできる(自分に恥じることのない)生き方を貫き通すことなどにこそ,気持ちを集中し,限りある大切な時間やエネルギーを使いたいものです。そのような生き方ができるなら,私たちは,そのような自分に対して自信や誇りを持ち続けることができるでしょうし,自分に対して自信や誇りを持ち続けることができるなら,他者との勝ち負けにこだわったり,他者からの評価を過度に気にしたりするようなことも,自然になくなるのではないでしょうか。