実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1367】

「人は生まれつき欲があります。欲しいと思ってそれが手に入れられなければ,さらに求めようとします。欲しいものを求めて制限がなければ,他人と争わざるをえません。争えば世の中が乱れ,結局,だれもが生活に行きづまってしまいます。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

 

 

○人間の欲望には限りがありません。したがって,欲張り続ける限り,たとえどれだけ多くのものを手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはありません。常に不満を抱えながら,死ぬ瞬間まで,自分の欲望に追い立てられ,振り回される形で,より多くのものを追い求めてあくせくし続けることになってしまいます。場合によっては,不満を募らせるがままに自分は不幸であるなどと思い込むようにさえなってしまいます。また,欲張り続ける限り,他者は競争相手(パイを奪い合う敵)にならざるを得えませんし,誰もが欲張り続ければ,自然環境にも大きな負荷をかけることになります。常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送りたいと望むのであれば,私たちは自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる(自分をできる限り無欲・小欲の状態に近づける)必要があるのではないでしょうか。必要以上に欲張ることさえやめれば,たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても,私たちは自分が持っているものだけで満足することが可能になりますし,他者を協力相手(味方・仲間)と見なして仲良く助け合うこともできるようになります。また,誰もが必要以上に欲張ることをやめれば,自然環境を破壊してしまう(生態系のバランスを崩してしまう)危険性も格段に低下します。(4)(6)関連