実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

(7)①幸せを感じたり,自分の人生に満足したりすることと境遇は,ほとんど無関係である。

 私たちは,いつもと変わらない生活を送りながらも,ふとした瞬間に,しみじみと(あるいは,圧倒されるくらいの)幸せを感じ,胸が熱くなることがあります。また,同じような境遇にありながら,その境遇に満足し,感謝する気持ちを忘れることなく,常に満ち足りた気持ちで機嫌よく笑顔で暮らしている人もいれば,その境遇に満足できず,感謝する気持ちを忘れ,常に不満(怒りの火種)を抱えながら不機嫌にしかめっ面で暮らしている人もいます。さらに言えば,逆境にありながらも,そのような境遇にさえ満足し,感謝する気持ちを忘れることなく,常に満ち足りた気持ちで機嫌よく笑顔で暮らす人もいれば,順境にありながらも,そのような境遇にさえ満足することができず,感謝する気持ちを忘れ,常に不満を抱えたまま不機嫌にしかめっ面で暮らす人もいます。このように,幸せを感じたり,自分の人生に満足したりすることと境遇の間には,ほとんど何の関係もありません。