「いつみても心を弾(はず)ませ,胸中どういう愉快なことがあるのか,不平というものがまったくない。(吉田松陰についての井上宗次郎の評)」(『世に棲む日日』,司馬遼太郎,文藝春秋)
○同じような境遇にありながら,その境遇に満足し,感謝する気持ちを忘れることなく,常に機嫌よく笑顔で暮らしている人もいれば,その境遇に満足できず,感謝する気持ちを忘れ,常に不機嫌にしかめっ面で暮らしている人もいます。しかし,「笑って暮らすも一生,泣いて暮らすも一生」です。たった一度きりの人生なのですから,せっかくなら常に満ち足りた気持ちで機嫌よく笑顔で暮らしたいものです。そして,そのためにも,自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うことなく,その有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けたいものです(生きているということは一つの奇跡なのですから。)。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さを深く心に刻み付け,「生きてるだけで丸儲(まるもう)け」(さんま)と心の底から思えるように,すなわち,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになりたいものです。(前書き)(1)(2)(4)(5)(6)(7)(9)(10)関連