実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1232】

「彼が陽気なら,若かろうが老いていようが,背筋がぴんと伸びていようが,背中が曲がっていようが,貧乏であろうが金持ちであろうが,そんなことはどうでもよい。とにかく彼は幸福なのである。」,「通例,下層労働者,とくに土地を耕す階級は陽気で満ち足りた顔をし,富裕な上流階級は不機嫌な顔をしている。」(『幸福について』,ショーペンハウアー鈴木芳子訳,光文社)

 

 

○たとえどのような逆境(恵まれない境遇)にあったとしても,自分は幸せであると心の底から思えるなら,他者の目にどのように映ろうとも,その人は確かに幸せなのです。逆に,たとえどのような順境(恵まれた境遇)にあったとしても,自分は幸せであると心の底から思えないのなら,他者の目にどのように映ろうとも,その人は確かに幸せではないのです。要するに,人間の幸不幸は,境遇によって決まるのではなく,本人の心の持ち方(物事の受け止め方など)によって決まるということです。実際,同じような境遇にありながら,その境遇に満足し,感謝する気持ちを忘れることなく,常に満ち足りた気持ちで機嫌よく笑顔で暮らしている人もいれば,その境遇に満足できず,感謝する気持ちを忘れ,常に不満を抱えながら不機嫌にしかめっ面で暮らしている人もいます。幸せな人生を送りたいと望むのであれば,私たちは,恵まれた境遇を手に入れることにではなく,どのような境遇にあっても,その境遇に満足し,感謝する気持ちを忘れることなく,常に満ち足りた気持ちで機嫌よく笑顔で暮らせるように自分の心の持ち方を変えることにこそ,関心を払い,力を注ぐべきなのではないでしょうか。自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うことなく,その有り難さに深く思いを致し,心から感謝できるようになるなら,そして,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら,私たちはきっと,たとえどのような逆境にあったとしても,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるはずです。(7)関連