実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 871】

「幸福は自足する人々のものである。(アリストテレス)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社

 

○幸せな人というのは,一言で言えば,自分の人生に満足できている人ということなのではないでしょうか。実際,たとえどれだけ恵まれた境遇にあったとしても,たとえどれだけ多くの物を持っていたとしても,当人が自分の人生に満足できていないのなら,他者の目にどのように映ろうとも,その人はきっと幸せではありません。逆に,たとえどれだけ恵まれない境遇にあったとしても,たとえ必要最小限の物しか持っていなかったとしても,当人が自分の人生に満足できているのなら,他者の目にどのように映ろうとも,その人はきっと幸せです。では,私たちは,どのようにすれば自分の人生に満足できるようになるのでしょうか。人間の欲望には限りがなく,どこまでも肥大化していく人間の欲望を完全に満たすことなど不可能なのですから,取り得る方法は,強い意志を持って自分の欲望の肥大化にブレーキを掛け,自分の欲望を減らすという方法しかないのではないでしょうか。常に満ち足りた気持ちで幸せな人生を送れるようになるためにも,必要以上に欲張ることなく,自分をできるだけ無欲(小欲)に近づけるための努力を怠らないようにしたいものです。なお,自足してしまったら,そこで人間的な成長(成熟)や向上は止まってしまうと考える人もいるかも知れませんが,自足しながらも決して謙虚さや向上心を失うことなく,自分が信じる目標や理想に向かって前進し続ける人は,実際にはいくらでもいます。(4)(6)(7)(14)関連