「微笑は社会の義務である。(グセル)」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社)
○同じような境遇にありながら,その境遇に満足し,感謝する気持ちを忘れることなく,常に満ち足りた気持ちで機嫌よく笑顔で暮らしている人もいれば,その境遇に満足できず,感謝する気持ちを忘れ,常に不満を抱えながら不機嫌にしかめっ面で暮らしている人もいます。どちらの生き方を選択するかは本人の自由という気もしますが,機嫌のいい人間が周りの人たちをも愉快な気持ちにさせ,機嫌よくさせる傾向があるのに対し,不機嫌な人間が周りの人たちをも不愉快な気持ちにさせ,不機嫌にさせる傾向があることを考えるなら,後者の生き方を選択する(不幸な人生を送る)ことは,一種の迷惑行為であり,社会人としてのマナー違反と言えるかも知れません。真っ当な社会人であることを望むなら,私たちは他者や社会の役に立ち,他者や社会に益をもたらすことをこそ心がけるべきであり,前者の生き方を選択する(幸せな人生を送る)ことは,社会人としての義務とさえ言えるかも知れません。私たちは,他者や社会のお陰で生きていられるのですから(他者や社会の支えや助けがなければ生きていられないのですから),他者や社会に迷惑を掛けたり,害をもたらしたりするような生き方は,できる限り選択しないようにしたいものです。(7)(10)(11)関連