「この人たち(日本人)は常に上機嫌で,気持ちのよい挨拶をしてくれた。(グスタフ・クライトナー)」,「グスタフが来日した19世紀当時のヨーロッパは,戦争や階級闘争などが相次いだことで,不平不満が庶民の間にはびこっていた。そのようなときに,地球の裏側にある島国(日本)で陽気に仕事をする労働者を見るとき,それはそれは強烈な印象としてグスタフの目に焼きついたのだった。」(『世界が憧れた日本人の生き方』,天野瀬捺,ディスカヴァー・トゥエンティワン)
○同じような境遇にあっても,その境遇に満足し,感謝する気持ちを忘れることなく,常に満ち足りた気持ちで機嫌よく暮らしている人もいれば,その境遇に満足できず,感謝する気持ちを忘れ,常に不満を抱えたまま不機嫌に暮らしている人もいます。どちらが幸せであるかは,改めて言うまでもありません。明治維新の頃の日本人の暮らし(境遇)と今の日本人の暮らしを比べるなら,今の暮らしの方が圧倒的に恵まれていると思いますが(私たちが暮らしている社会は,人類史上最も豊かで安全で便利な社会と言えます。),私たちはなぜ,こんなにも不機嫌に(不平不満ばかりを募らせるように)なってしまったのでしょうか。機嫌よく生きるのも,不機嫌に生きるのも,自分次第です(上述したように,境遇などほとんど関係ありません。)。たった一度きりの人生に大きな悔いを残さないようにするためにも,全力で機嫌よく生きること(自分の境遇に満足し,感謝する気持ちを忘れることなく,自分の人生を大いに楽しむこと)を心がけたいものです。(前書き)(2)(4)(6)(7)(10)(21)関連