世の中には,どのような境遇にあっても,常に満ち足りた気持ちで機嫌よく笑顔で暮らしている人もいれば,常に不満を抱えたまま不機嫌にしかめっ面で暮らしている人もいますが,機嫌のいい人が,周囲の人たちから親しまれやすいだけでなく,周囲の人たちをも愉快な気持ちにさせ,機嫌よくさせる傾向があるのに対し,不機嫌な人は,周囲の人たちから疎んじられやすいだけでなく,周囲の人たちをも不愉快な気持ちにさせ,不機嫌にさせる傾向があります。その意味で,不機嫌であるということは,一種の迷惑行為であり,社会人としてのマナー違反であると言えます。私たちは他者や社会のお陰で生きていられるのですから,真っ当な社会人であることを望むのであれば,他者や社会の役に立ち,他者や社会に益をもたらすことをこそ心がけ,目指すべきであり,少なくとも,他者や社会に迷惑を掛けたり,害をもたらしたりするようなことは,できる限り控えるべきであると思います。