実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1339】

「彼(エピクロス)は毎日を苦痛なく健やかに,穏やかな心で過ごすことこそ最大の幸福と考え,それを快く感じる感覚を目覚まそうとしたのです。」,「エピクロスの快楽主義は,質素な生活の中にも満ちたりて過ごすことの快楽を感じる感受性の感度のレベルを上げ,幸福の感覚を洗練させることを教えるものといえます。」(『もういちど読む山川倫理 PLUS 人生の風景編』,小寺聡編,山川出版社

 

 

○私たちは,自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思い,感謝する気持ちを忘れてしまうからこそ,不平不満ばかりを募らせてしまうのではないでしょうか。そして,自分で自分を不平不満,妬みそねみ,恨みつらみ,失意失望,自暴自棄といった心理状態に追い込んでは,自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまうのではないでしょうか。しかし,生きているということは,決して当たり前のことではありません。人体の免疫機能一つを取っても分かるように,生きているということは一つの奇跡であり,心から感謝すべき有り難いことです。自分が今ここでこうして生きていられることを当たり前と思うことなく,その有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けたいものです。そのような習慣を身に付けるなら,不平不満ばかりを募らせては自分は不幸であるなどと思い込んでしまうようなことはなくなるでしょうし,そのような習慣を通じて幸せに対する感度を高め,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるなら,たとえどのような逆境にあったとしても,たとえどのような不運に見舞われたとしても,心の平安を失うことなく,生きている限りは幸せであり続けることが可能になるのではないでしょうか。(1)(2)(4)(6)関連