「エネルギー自給率6パーセント,食糧自給率39パーセントの日本は他国からエネルギーと食糧を売ってもらわなければ,生き延びることができないのは自明なのだから,他国との対立を煽(あお)るのは滅びへの道である。」(『真面目に生きると損をする』,池田清彦,KADOKAWA)
○私たちは,他者や他国と支え合い,助け合ってこそ生きていられるのです。実際,生存に欠かせない衣・食・住のどれ一つを取っても,完全に自給自足できている人間などいないはずですし,完全に自給自足できている国などないはずです。したがって,他者や他国を競争相手(敵)と見なして足を引っ張り合ったり,パイを奪い合ったりするような生き方ではなく,他者や他国を協力相手(味方・仲間)と見なして仲良く助け合ったり,生きる喜びや幸せを分かち合ったりするような生き方こそが,人間にとって自然で真っ当な生き方と言えるのではないでしょうか。他者や他国と競争して勝たなければ幸せになれない,あるいは,生き残れないなどといったデマに,くれぐれも惑わされないようにしたいものです。「適者生存」・「生存競争」などといった偏った考えは,滅びへの道以外の何物でもないのですから。(1)(4)(6)(10)(11)(20)関連