実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1256】

「ある閾を超えると,物質的な富裕化は幸福感を高めない。・・・米国における生活の物質的水準が向上するにともない,米国民の大多数の実際の幸福感は間違いなく低下している」(『脱成長』,セルジュ・ラトゥーシュ中野佳裕訳,白水社

 

 

○物やお金をたくさん手に入れたからと言って,幸せな人生が約束されるわけではありません。人間の欲望には際限がありませんので,欲張り続ける限り,たとえどれだけたくさんの物やお金を手に入れたとしても,私たちの心が満ち足りるということはないからです。欲張り続ければ,結局は,常に不満(怒りの火種)を抱えたまま,死ぬ瞬間まで,より多くの物やお金を追い求めてあくせくし続けることになってしまいますし,不満を募らせるがままに自分は不幸であるなどと思い込むようになってしまうのが落ちです。常に満ち足りた気持ちで(心の平安を常に保ちつつ)心安らかに幸せな人生を送りたいと本気で望むのであれば,私たちは,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。贅沢(ぜいたく)な暮らしに対する執着を捨て,質素な暮らしに生きる喜びや幸せを見いだせるようになる必要があるのではないでしょうか。質素な暮らしは,その価値を理解できない人間が他者に強制されてするなら,ただの「貧しくて惨めな暮らし」かも知れませんが,その価値を理解する人間が自分の意志に基づいてするなら,十分に「心豊かで味わい深い暮らし」になり得ます。(4)(6)(14)(21)関連