実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1243】

「値打ちのない人ほど,自惚れが強く横柄で,いっそう尊大ぶり,気取るものなのだ。・・・他方,本当の知識は,身につけるのが困難なだけでなく,退屈で臆病な人間を作ることが多く,わずかな人々にしか認められない。」,「個人も国も,多少の自惚れ心がなければ生きていけないだろうが,それが昂(こう)じるとき,不寛容と迫害が生じるのだから,おそろしい。」(『人類知抄 百家言』,中村雄二郎朝日新聞社

 

 

○自分は無知であり未熟であるという自覚があればこそ,私たちは,謙虚に学んだり,謙虚に努力したりする姿勢や,素直に反省する態度(自分の過ちや失敗を素直に認め,潔く責任を取るとともに,それらから学ぶべきことを十分に学び,学んだことを決して忘れまいとする態度)などを保ち続けることができるのではないでしょうか。したがって,慢心し,自分は無知であり未熟であるという自覚を失ってしまえば,そこで人間的な成長(成熟)や向上は止まってしまい,あとは独り善がりな傾向を強めるがままに,人間的に退歩・退行し,堕落するだけになってしまいます。また,慢心した人間は,生半可な知識を得て何でも知っているつもりになってしまうため,自分の知識をひけらかすべく何事に対しても余計な口を差し挟みがちであり,他者に対しては横柄で尊大な態度を取りがちです(物事を深く知れば知るほど,それに伴って分からないことも増えてくるため,発言は慎重になり,態度は控え目になっていくのが自然であると思いますが。)。独善に陥ることなく,自分を人間的に成長・向上させ続けるためにも,そして,そのことを通じて,自分の可能性を十分に花開かせ,思い残すことのない充実した人生を送るためにも,自分は無知であり未熟であるという自覚を,くれぐれも失わないようにしたいものです。(11)(12)関連