「苦境にある者は,人をそこへ引き込みたがる。」(『世界ことわざ名言辞典』,モーリス・マルー編,田辺貞之助監修,島津智編訳,講談社)
○自分は不幸であると思い込んでいる人間は,自分と他者を比較しては他者を妬みやすく,あるいは,自分が不幸であることを他者のせいにしては他者を恨みやすく,他者をも自分と同じような不幸な状況に巻き込もうとしがちです。しかし,そのような有害無益な人生を送ることに,いったいどのような意味があるのでしょうか。人生は,すなわち,私たちがこの世の中で生きることができるチャンスは,たった一度きりです。せっかくなら,他者の幸せを妬み,他者の不幸を喜ぶような無意味な人生ではなく,自分の幸せのみならず他者の幸せをも願い,喜び,不幸な状況にある他者が幸せになるための手助けを自ら進んで行うような有益無害な人生を送れるようになりたいものです。そして,そのためにも,幸せになり,幸せであり続けることをこそ人生の最優先課題とし,幸せになり,幸せであり続けることにこそ,最大限の関心を払い,最大限の力を注ぎたいものです。(前書き)(2)(3)(10)(16)(18)関連