「ほんとうの豊かさは精神の豊かさである。（アナカルシス）」（『世界ことわざ名言辞典』，モーリス・マルー編，田辺貞之助監修，島津智編訳，講談社）
○経済的に豊かであるからといって，心豊かな（実り多い幸せな）人生が送れる保証など，どこにもありません。むしろ，お金に執着すればするほど，自分の人生（特に，普通のつましい人生）に満足することは難しくなりますし，他者と競い合ってより多くのお金を手に入れることに夢中になる余り，自分が本当にやりたいと思える好きなことに打ち込んだり（そのことを通じて自分の可能性を十分に花開かせ，実を結ばせるとともに，多少なりとも他者や社会の役に立ったり），自分が本当に納得することができる生き方を貫き通したりすることを，後回し（先送り），あるいは，二の次にするようになってしまいがちです。真に人間らしく実り多い（自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な），生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送りたいと本気で望むのであれば，お金に対する執着など捨て去り，足るを知ること（普通のつましい人生にでも満足できるようになること）や，他者と助け合いながら自分を人間的に成長（成熟）・向上させ続けることなどにこそ，限りある大切な時間やエネルギーを使うべきなのではないでしょうか。（１）（４）（６）（11）（13）（14）（19）（20）（21）関連
