実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1181】

「成功と幸福とを,不成功と不幸とを同一視するようになって以来,人間は真の幸福が何であるかを理解し得なくなった。」,「他人の幸福を嫉妬(しっと)する者は,幸福を成功と同じに見ている場合が多い。幸福は各人のもの,人格的な,性質的なものであるが,成功は一般的なもの,量的に考えられ得るものである。だから成功は,その本性上,他人の嫉妬を伴い易(やす)い。」,「他人からは彼の成功と見られることに対して,自分では自分に関わりのないことであるかのように無関心でいる人間がある。かような人間は二重に他人から嫉妬されるおそれがあろう。」(『人生論ノート』,三木清,新潮社)

 

 

○社会的(世俗的)な成功を収めることと幸せであることは,まったく別のことです。社会的な成功を収めたからといって幸せであるとは限りませんし,社会的な成功を収められなかったからといって不幸であるとは限りません。人間の幸不幸は,最終的には本人の心の持ち方次第です。にもかかわらず,なぜ私たちは,社会的な成功ばかりを追い求めてしまうのでしょうか。社会的な成功に執着するからこそ私たちは,社会的な成功を収めている他者を妬んでしまうのであり,社会的な成功を収められないというだけの理由で自分は不幸であるなどと思い込んでしまうのではないでしょうか。他者と仲良く助け合いながら幸せな人生を送りたいと望むのであれば,社会的な成功を収めることにではなく,社会的な成功・不成功などとは関係なく常に幸せであり続けられるように自分の心の持ち方を変えることにこそ,関心を払い,力を注ぐべきなのではないでしょうか。くれぐれも,社会的な成功を収めなければ幸せになれない(社会的な成功を収めれば幸せになれる)などといったデマを鵜呑みにしたり,そのようなデマに踊らされたりしないようにしたいものです。なお,期せずして社会的な成功を収めてしまうような人もいるかも知れませんが,そのような場合には,他者からの妬みを最小限に抑えるべく,できる限り慎み深く控え目に生きる必要があると思います。(1)(3)(4)(6)(7)(10)(14)(18)関連