実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1165】

「子どもの自殺でいえば,2020年度には,小・中・高校生の自殺者が499人で過去最高になった。理由はいろいろあると思うけど,子どもの場合,突き詰めれば,ハッピーじゃないからなんだ。子供を幸せにしてやることほど簡単なことはないのに,それができない社会になっている。(養老孟司)」,「今の子はやっぱり,ハッピーじゃないんだ。ハッピーな思いをしたことがない。ハッピーな記憶がないから死ぬわけでしょう。(養老孟司)」(『年寄りは本気だ』,養老孟司池田清彦,新潮社)

 

 

○ここ数十年における社会の進歩・発展や生活水準の向上には目を見張るものがありますが,それらに伴って私たちの幸福度は本当に上がっているのでしょうか。それらと私たちの幸福度が比例していないとしたら,現在の延長線上にさらに社会が進歩・発展することや生活水準が向上することに,いったいどのような意味があるのでしょうか。現在の日本のような豊かな社会で暮らせれうことは,心から感謝すべき有り難いことですが,私たちはそろそろ,経済的・物質的な豊かさではなく,心の豊かさを追い求める方向に舵(かじ)を切る必要があるのではないでしょうか。経済的・物質的な豊かさをある程度は犠牲にしてでも,足るを知ることを学ぶ必要があるのではないでしょうか。必要以上に欲張ることをやめ,自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになるなら,私たちはきっと,たとえ必要最小限のものしか持っていなかったとしても自分の人生に満足できるようになり,もっと心豊かに幸せな人生を送れるようになるはずです。自分が持っていないものを欲しがり,自分がそれらのものを持っていないことに不満を募らせるのではなく,自分が持っているものの豊かさに気づき,自分がそれらの物を持っていることの有り難さに心から感謝できるようになりたいものです。(1)(2)(3)(4)(6)(10)(20)(21)関連