実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1150】

市場経済を動かすのは,国民の総需要であり,購買行動です。」(『喪失の戦後史』,平川克美東洋経済新報社

 

 

○私たちが物を買わなければ,市場経済は動きません。したがって,経済成長を強く望む人たちは,私たちにできる限り多くの物を買わせようとします。私たちができる限り多くの物を欲しがることを歓迎し,奨励し,そそのかします。もちろん,生きていくためには,衣食住のうち,最低でも衣と食は欠かせませんし,物質的により豊かで便利で快適な暮らしを望むのであれば,より多くの物が必要になります。しかし,欲張れば切りがありませんし,欲張り続ける限り,私たちは常に不満を抱えたまま,死ぬ瞬間まで,より多くの物を追い求めてあくせくし続けることになってしまいます。挙げ句の果てには,不満を募らせるがままに,自分は不幸であるなどと思い込むようにさえなってしまいます。物質的にこれだけ豊かで便利で快適な暮らしを享受できるようになったわけですから,常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送れるようになるためにも,私たちはそろそろ自分の欲望に自分の意志でブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。物質的な豊かさではなく,精神的な豊かさを追い求める方向に舵(かじ)を切る必要があるのではないでしょうか。自分の欲望にブレーキを掛け,必要以上に欲張ることさえやめれば,物質的な豊かさをある程度は犠牲にすることにはなりますが,私たちは自分の人生に満足することがより容易になりますし,自分は不幸であるなどと思い込むようなことはなくなるはずです。(4)(6)(21)関連