「健全な人は，相手を変えようとせず自分が変わる。／不健全な人は，相手を操作し，変えようとする。」，「健全な人は，たとえ１００％他人が悪い，と思えるような状況でも，「今，自分のできること」だけを見てエネルギーを注ぎ込みます。不健全な人は過去を愚痴り，他人の悪口を言い，自分が被害者だと訴えて同情を求め，自らは何も行動を起こしません。どちらの人生が幸福になるか。言わずもがなではないでしょうか。」，「過去と他人は変えられない。しかし，今ここから始まる未来と自分は変えられる（エリック・バーン）」（『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる１００の言葉』，小倉広，ダイヤモンド社）
○私たちは，人生が行き詰まると，その原因や責任を他者や社会，あるいは，境遇や運命に求めがちです。しかし，他者や社会をいくら恨んだところで，いくら責め立てたところで，恵まれない境遇や不運をいくら呪ったところで，いくら嘆き悲しんだりしたところで，人生の行き詰まりを打開することはできません。なぜなら，人生の行き詰まりの原因や責任が他者や社会（あるいは，境遇や運命）にあるとは限りませんし，たとえ他者や社会に原因や責任があったとしても，他者や社会を自分の思い通りに変えることなど絶対にできないからです。人生の行き詰まりを打開したいと本気で望むのであれば，人生の行き詰まりの原因や責任は自分にある（自分にもある）と考えを改め，自分（自分の心の持ち方や考え方や生き方など）を変えることにこそ，限りある大切な時間やエネルギーを使うべきなのではないでしょうか。人生の行き詰まりの原因や責任は，実際には自分にあることが多いですし，自分を変えることなら自分の意志や努力次第で十分に可能だからです。限りある大切な時間やエネルギーを詰まらないこと，例えば，他者や社会を恨んだり，責め立てたり，恵まれない境遇や不運を呪ったり，嘆き悲しんだりすることなどに浪費し，自分の一生を台無しにしないようにしたいものです。（前書き）（15）関連
