実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 1063】

「吾人(ごじん)の生涯中もっとも謹慎すべきは全盛の時代に存す。」(『漱石「こころ」の言葉』,矢島裕紀彦,文藝春秋

 

○人間は,自分が得意な分野でこそ,また,自分が得意になっている時ほど,失敗や過ちを犯しやすいものです。取り返しのつかない失敗や過ちを犯さないようにするためにも,人間は自惚(うぬぼ)れやすい生き物であるという自覚だけは,失わないようにしたいものです。自惚れやすさを抜本的に改めることは難しいとしても,それを自覚しているだけで,自己過信によって足をすくわれる危険性は格段に低下すると思うからです。また,称賛されたり,脚光を浴びたりすることが多くなればなるほど,誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)されたり,罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられたりすることも多くなるのが世の常です。心の平安を乱されることなく,自分が好きなことに打ち込み(そのことを通じて自分の可能性を十分に花開かせるとともに,多少なりとも他者や社会の役に立ち),思い残すことのない充実した有益な人生を送りたいと望むのであれば,なるべく目立たないように慎み深く控え目に生きるのが,最も賢明な生き方と言えるのではないでしょうか。なお,世の中は,表舞台で派手に振る舞って脚光を浴びている有名人たちによってではなく,そのような,舞台裏で地道に黙々と,しかも楽しみながら努力している無名の人たちによってこそ支えられているのだと思います。(11)(12)(14)関連