実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 919】

「贅沢の罠はね,歴史の数少ない鉄則の一つ」,「ほんとうに必要なわけではないものを作り出すと,その「贅沢」はすぐ「必要」に変わるの」,「新しい贅沢を当たり前に思うようになる。いつしかしれなしでは生きられなくなる」(『漫画サピエンス全史 文明の正体編福』,ユヴァル・ノア・ハラリ原案・脚本,ダヴィッド・ヴァンデルムーレン脚本,ダニエル・カザナヴ漫画,梶山あゆみ訳,河出書房新社

 

○人間の欲望には限りがなく,放って置けば,どこまでも肥大化していきます。実際,自分の欲望にブレーキを掛けない限り,私たちは,どのような贅沢(ぜいたく)な暮らしにもすぐに慣れ,それを当たり前と思うようになってしまい,より贅沢な暮らしを追い求め続けることになってしまいます。たとえどれだけ多くの物(必要以上の物まで)を持っていたとしても,私たちの心が満ち足りるということはなく,自分の欲望に追い立てられ,振り回される形で,死ぬ瞬間まで,より多くの物を手に入れようとあくせくし続けることになってしまいます。常に満ち足りた気持ちで心安らかに幸せな人生を送りたいと望むのであれば,私たちは何としてでも,自分の欲望にブレーキを掛けられるようになる必要があるのではないでしょうか。自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さに常に深く思いを致し,心から感謝する習慣を身に付けるなどして足るを知り,自分の欲望に自分の意志で意識的にブレーキを掛けられるようになるなら,私たちはきっと,たとえどのような質素な暮らしをしていたとしても,たとえ必要最小限の物しか持っていなかったとしても,自分の人生に満足できるようになるはずです。(4)(6)(7)関連