実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 663】

「多忙な人は真に自分の人生を生きていない」(『足るを知る 自足して生きる喜び』,中野孝次朝日新聞社

 

○私たちは現在にしか生きることができないのであり,幸せであるというのは現在が幸せであるということなのですから,過去(記憶)や未来(想像)に心を奪われたり,雑事に忙殺されたりして心ここに在らずという状態で生きている人間が,幸せな人生を送ることは不可能なのではないでしょうか。いま自分の目の前にある幸せに気づけるようになり,ひいては,自分の人生に無限とも言える生きる喜びや幸せを見いだせるようになり,生きていることそれ自体に幸せを感じられるようになるためにも,今この瞬間を決して疎(おろそ)かにすることなく,自分が今ここでこうして生きていられることの有り難さを十分に噛(か)み締めながら,常に心を込めて今を生き,今を楽しみ,細部に至るまで丁寧に今を味わい尽くせるようになりたいものです。もちろん,過去の反省を踏まえて,あるいは,将来を見越して現在やるべきことに最善を尽くすということは大切なことですが,後悔や取り越し苦労ばかりして,心ここに在らずという状態で現在やるべきことに手に付かなくなってしまうというのでは,本末転倒です。(8)関連