実り多い幸せな人生を送るために

真に人間らしく実り多い,生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送るために

 自戒の念を込め,どのようにすれば真に人間らしく(自分にとってのみならず他者や社会にとっても有益な),生きる喜びや希望に満ちた幸せな人生を送れるのかということについて,あるいは,実り多い幸せな人生を送ることは誰にでも可能であるということについて,様々な名言などをヒントにしつつ(それらに含まれている人生の真理を私なりに理解しつつ),できる限り分かりやすく筋道立てて説明していきたいと思います。皆様が実り多い幸せな人生を送る上において,多少なりともお役に立てれば幸いです。               皆様の人生が,実り多い幸せなものでありますように!

【実り多い幸せな人生に関する名言等 556】

「顔付きはおだやかに,身ぶりはつつましく,物言うときは真心こめて」(『現代語訳 論語』,宮崎市定岩波書店

 

○人間が犯す失敗や過ちは,誰もが犯す可能性のあるものばかりです。「明日は我が身」です。他者が失敗や過ちを犯した際には,見下したり,嘲笑したり,鬼の首でも取ったかのように騒ぎ立てたり,正義を振りかざして不寛容に責め立てたりするのではなく,あくまでも「罪を憎んで人を憎まず」という精神で,その罪は憎みつつも,同じ人間同士として共感的に,できる限り寛容かつ穏やかな態度で対応したいものです(そもそも,愛情や真心に裏打ちされていない言葉は相手の心に届かず,厳しく非難するだけでは,相手の反省や更生を促すことはできません。)。また,他者の手助けすることは,他者の支えや助けがなければ生きていられない人間にとっての,当然の務めです。困っていたり苦しんでいたりする他者に対しては,慎み深く(優越感を味わいながら,あるいは,見返りを期待しながらではなく,むしろ,自分の方が幸運に恵まれていることなどでの負い目を感じながら)自分にできる限りの手助けをしたいものです。(17)(19)関連