「政府は,決して学ばない。国民だけが学ぶのである。(ミルトン・フリードマン)」(『教養としての世界の名言365』,佐藤優,宝島社)
○人間的に成長(成熟)・向上するためには,失敗や過ちから学ぶ(失敗や過ちを素直に認め,それらから学ぶべきことを十分に学び,忘れないようにする)ということが欠かせませんが,私たちが失敗や過ちから学ぶことができるのは,それらが自分の自由意志や責任に基づいてなされた場合に限ります。他者から強制された行動によって失敗し,過ちを犯したところで,それらを自分の失敗や過ちと受け止めることはできないでしょうし,集団行動による失敗や過ちは,たとえその集団に自分が所属していたとしても,責任の所在があいまいであるため,十分な学びの機会にはなり得ません。自分を人間的に成長・向上させ続けることによって,この世の中において自分の可能性を十分に花開かせ,思い残すことのない充実した人生を送りたいと願うのであれば,他者に対する支援や協力は積極的に行いながらも,集団の動きに巻き込まれたり,流されたりすることなく(集団の動きからは適度に距離を取り),常に自分の自由意志や責任に基づいて行動することを心がけるべきなのではないでしょうか。(2021年1月14日)(12)(20)関連