○物事がすべて順調にいっているなら,私たちは新たに何かを学ぶ必要がありません。物事が順調にいかないからこそ,私たちは必要に迫られて何かを新たに学ぶのではないでしょうか。そのように考えるなら,困難や障害に直面した時こそが,あるいは,失敗や過ちを犯してしまった時こそが,様々なことを学び,自分を人間的に成長(成熟)・向上させるチャンスということになります(もちろん,それらから様々なことを学ぶためには,困難や障害にへこたれない強さや,失敗や過ちを自分のものとして受け入れられる素直さなどが欠かせませんが。)。「艱難(かんなん)汝(なんじ)を玉にす」という諺(ことわざ)もあります。自分を人間的に成長・向上させ続けることによって自分の可能性を十分に花開かせ,思い残すことのない充実した人生を送るためにも,困難や障害や失敗や過ちといったものの否定的な側面だけではなく,肯定的な側面(プラスの意味)にもしっかり目を向け,それらを様々なことを学ぶためのチャンスとして生かせるようになりたいものです。(2020年11月29日)(5)(9)(11)(12)(20)関連