「すべて良き書物を読むことは,過去の最もすぐれた人々と会話をかわすようなものである。(デカルト)」(『座右の銘』,「座右の銘」研究会編,里文出版)
○この世の中において自分の可能性を十分に花開かせるべく人間的に成長(成熟)・向上し続けるためには,自分の経験,特に,失敗や過ちから学び続ける必要がありますが,自分の狭い経験からだけではなく,広く他者の経験からも学ぶことが欠かせません。特に,他者(人類)の経験や英知の精髄とも言える良書を愛読・熟読・精読することは,自分を人間的に成長・向上させ,より善く生きる上でのヒントを得るための,非常に重要な契機になり得ます(もちろん,学んだことを体得し,実生活において役立てられるようにするためには,学んだことを自分の頭で十分に考えて咀嚼(そしゃく)し,消化するということが欠かせませんが。)。また,真理に古いも新しいもなく,むしろ,時の試練に耐えて生き残ったものこそが真理なのでしょうから,「温故知新」という精神を忘れることなく,良書の中でもとりわけ古典と呼ばれる書物を愛読・熟読・精読することを心がけるようにしたいものです。(2020年12月28日)(12)(後書き)関連