「落胆や不機嫌は,周囲の人々にとっても見ていて苦しいばかりでなく,人々に伝染するものである。だからちゃんとした人間なら,他人にとって不快なことはいつも一人のときにするように,そうした落胆や不機嫌の気分に身を任せるのも,一人のときにするものである。」(『文読む月日(中)』,トルストイ,北御門二郎訳,筑摩書房)
○明るく機嫌の良い人は,そのことによって周りの人たちから親しまれやすいだけでなく,周りの人たちをも明るい気持ちにさせ,機嫌良くさせがちです。逆に,暗く不機嫌な人は,そのことによって周りの人たちから疎んぜられやすいだけでなく,周りの人たちをも暗い気持ちにさせ,不機嫌にさせがちです。要するに,人前で暗く不機嫌な様子を見せるということは,一種の迷惑行為であり,社会人としてのマナー違反であると言えます。まっとうな社会人であることを望むのであれば,他者の役に立つことや社会に貢献することをこそ心がけ,努力すべきであり,少なくとも,他者に迷惑を掛けることや社会に害悪を与えることは極力避けるように心がけ,努力すべきなのではないでしょうか。(2020年10月5日)(7)(10)(11)(14)関連